2017-04

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【百合漫画・感想】「ひみつのレシピ」


ひみつのレシピ (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)ひみつのレシピ (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)
(2011/08/11)
森永 みるく

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『GIRL FRIENDS』でおなじみの森永みるく先生の新作です。と言っても、初版は2011年の8月ですが。おそばせながら、読んでみました。森永先生の絵は元々好きで、すごく少女漫画っぽいんですけど、女の子特有のノリも含めて森永先生らしくていいなと思ってます。

物語の始まりからいきなりディープなキスシーンですが、内容はコミカルで明るいです。まさに文字通りのラブコメディで、「マジメ過ぎて天然な先輩部長」と「健気でおバカな新入部員」の噛みあわなくも一直線なやりとりが非常に微笑ましいです。お互いの心情がまんべんなく吐露されるので、どちらが主人公というわけでもなさそうです。
基本的に後輩若槻が部長を好きになってしまって、部長がそれにふりまされていくという流れなのですが、部長のほうは料理部の「部長」として若槻さんを慕っているようです。しかし、一方的に若槻さんが部長にちょっかい出しまくってるのかと思いきや、1巻の終わり頃にはいつの間にか立場が逆転(?)していて、ヘタレな若槻さんに、ちょっと若槻を意識し始める部長という構図になっています。

高度な恋の駆け引きをするというより、お互いにピュアな二人がいかにして魅かれあっていくのかを段階的に見ていくようなストーリーになっているようです。部長はまだはっきり自覚してないですし、若槻さんもあくまで無邪気です。次巻では部活の合宿をすることになってるので、どのようなハプニングが二人に起こるのか楽しみです。

【百合漫画・感想】「パイをあげましょ、あなたにパイをね」


パイをあげましょ、あなたにパイをね (IDコミックス 百合姫コミックス)パイをあげましょ、あなたにパイをね (IDコミックス 百合姫コミックス)
(2012/01/18)
さかもと麻乃

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さかもと麻乃さんの作品ということですが、私は初めて読みます。
雑誌で掲載されていた4作品をコミックスとして収録したもののようで、
それぞれ違うお話でした。

表紙の雰囲気が良さ気だったので購入してみたのですが、中身の絵は想像と少し異なりました。
ヤング向けの男性向け漫画風にも見えるし、王道の少女漫画風の絵にも見える、という印象です。
百合漫画にしては珍しい作風な感じがしたのですが、あくまで主観的な個人の印象なのであしからず。


話の内容は割とストレートなもので、キャラクターもそれぞれが素直で、「読みやすい」ものでした。
ただ、私が百合漫画を見る時に楽しみとしている「溜め」や「間」のようなものが少なかったので、
あまり読者が想像してキャラクターの気持ちを補完するようなことは期待できません。
基本的に物語の終わりに向かって一直線に突き進んでいくもので、キャラクターの表情や言動も
隠されることはなく、なるべくわかりやすいように配慮されているように感じます。


しかし、この素直さ、キレイさがさかもとさんの魅力でもあるように思います。
絵のキレイさやキャラクターの表情の豊かさが、表紙を含めたコミックス全体を華やかに
飾っているように思えました。

【百合漫画・感想】「彼女の世界」


彼女の世界 (リュウコミックス)彼女の世界 (リュウコミックス)
(2012/01/13)
袴田 めら

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買ったままずっと読めてなくて、なぜか深夜未明に読んだのですが、一気に読めました。
各キャラの切ない表情や、内面がよく描かれた袴田めら先生らしい作品です。

「最後の制服」に近いと感じる人もいるようですが、私はまず「これなんていちご100%?」
と思ってしまいました。この手のストーリーは他にもあると思うのですが、私はいちごに相当
はまってたので、まずいちごを思い出しました。あれも屋上でしたし。
違うのは、脅迫型の関係か、素直でプラトニックな関係かということですが、この本は前者でした。

後者の関係性から始めたら、とても単行本1巻だけでは深い心理描写は描けないでしょうし、
無難で起伏のない百合よりは、袴田先生の良さが出るこの手の展開のほうが個人的には好きですね。

ただ、表紙を見ていると騙されてしまいそうになりますが、夏樹(押し倒してるほう)が
意外とへたれっぷりを発揮していました(あとがきにも書かれてます)。小説をネタに左を脅迫する側
であるので、クールで奔放でわがままな感じかと思ったのですが、全く逆でした。
主人公は夏樹なので、私たちも主に夏樹の主観で世界を見て、左の言動に一喜一憂し、あれこれ考える
わけですね。
一方の左は無口で多くを語りません。しかし、物語終盤ではなぜか攻守逆転というか、左が夏樹を
押し倒してしまっているではありませんか。完全に手玉に取られている夏樹さん、あんたへたれだよ...。
こういった二人の初々しくもうらやましい関係が、1冊の中で見事に収まっています。

よくも悪くも、袴田作品はエロい絵があっても、全然エロく感じないんです。
そこまで過激な描写があるわけでもないんですけど、百合漫画でエロくないエロって結構大事かも
とか勝手に思ってたりします。

【百合漫画・感想】「夜空の王子と朝焼けの姫」

2007年に一迅社で単行本化された袴田めら先生の作品です。
短い話のオムニバス形式です。
百合百合しいものもあれば、簡単なハッピーエンドではなくて将来をにおわせて終わる話や、
切なく幕を閉じるものまで様々です。
ただ、ギャグっぽいものや不思議な感覚に包まれるものもあったりで、いろいろな種類の話を楽しめます。
基本的には女の子同士の微笑ましいやりとりを安心して見ていられるものが
多いように感じます。全員学生です。

以前の記事で書いたように、髪の長さで「想い人or想われ人」かを無理矢理区分してみますと、


想い人(想いが強い側≒主人公側)
・ロング・・・4人(有阪、斉藤、委員長、姫乃)
・ショート・・・7人(弓花、美樹、名前不明、一之瀬、光[相手は回想のみ登場]、エリ、あやめ[相手との対比])


こうしてみ見ると、若干ショートの側が「男性的、ナイト的役割、クール、先輩、想い人」などの
傾向が多かったかなと思います。もちろん一枚岩ではなくて、この2区分に収まらなさそうな
キャラも無理矢理区別していきました。
ストーリーの流れ自体に決まった型がないので、例えば委員長の話は二人の関係自体が
そもそもどのように捉えるかが難しいですし、一之瀬さんの話のように、
「自分のものだけだった相手がいつの間にかみんなのものになる」ことによる疎外感など、
二人の関係が、愛情なのか、友情なのか、そのどちらでもないのかなどもバラバラです。

袴田先生は、女の子達の切ない心理描写を鋭く描くので、それぞれのキャラが一喜一憂する姿を
眺めるだけでも充分楽しめると思います。
舞台は基本的に学校なので、人物を描き分けるとしたら、ビジュアル的には髪型とか表情などに
限定されてしまうと思うので難しいだろうなと思います。

癒しを求めて読むのもアリだと思います。

【百合漫画・感想】「百合心中」

一迅社から出た東雲水生先生の作品ですが、作者にとっては百合ジャンルとして初めての
オリジナルだったんですね。そして「猫目堂」の設定は高校時代に思いついたとのことで、
学生時代のネタをずっと温めて商業誌でそれを実現した漫画家さんって結構いるんだなーと
しみじみ思ったり。


タイトルを見て、「キマシタワー」と思う人や、「心中...だと...」と思う人がいると
思うのですが、それぞれの話自体も、ラブラブな内容ではなくて、割とシニカルなものに
なっています。

各話にそれぞれ女学生同士の友達やカップルが出てくるのですが、何かの拍子で二人の関係がかけちがって
いくんですね。それで、心が迷った主人公達がたどり着くのが「猫目堂」という不思議な場所になります。
猫目堂に行った後は、二人の間に生まれていた誤解や怒り、いらだちといったマイナスな感情は
徐々に浄化されていきます。


必ずしも百合的にハッピーエンドということにはならず、そもそも百合が当たり前でない世界観
が前提となっています。さらに、学校における女の子同士の友人関係の煩わしさや、好きな子に
彼氏が出来るかもしれない焦燥感といった生々しさも描写されています。
なので、ファンタジーや癒しを求めて読むと消化不良な人も出てくるかと
思います。



そして、全体的に「どちらか一方の独占欲の強さが二人の関係を崩していく」という内容だったように
思います。

一話はシホ、二話は亜子、三話は諒、四話はたまき、五話は壬鶴ですね。シホとたまきは髪がロング
で、たまきは相手との対比で少し女々しい性格にされていたように感じました。
亜子、諒、壬鶴はショートでどちらかというと少年っぽい役割だったかと。
髪の長さで決めるのもあれですが、一応髪の長さや雰囲気、言動や立ち振る舞いなどで
それぞれのコンビの間で役割は明確に書き分けられていたように思います。
男の子役も女の子役も、どちらも独占欲が強い側に描かれていました。割合はほぼ半々ですね。



例えば「Girl Friends」などの作品を見ると、必ずしも「ショートが男役、ロングが女役」
という描写のされ方はしてないですよね。現実のジェンダーなどの問題も、それこそ
グラデーションになっているわけですが、何となく漫画や小説などの創作物となると
どうしても単純化された構図になってしまうことは男女の恋愛、BLなんかでも
そういう傾向はあるかと思います。

なので、個人的には百合漫画の内で、髪の長さや服装などで男役/女役が振り分けられて
いる割合がどの程度なのかということや、「独占欲が強い側」の役割になるのが
どちらの割合が多いのかとか、気になりますねぇ。
まだまだ読んでない百合作品も数多くあるので、なんとも言えませんが。

こういうオムニバス方式の作品だと、作る側は「前書いた話とかぶらないように」ということを
意識しながら、消去法的にキャラクターや物語、設定を選択していくことになると思うんですね。
「受け/受け」同士の話とかも見てみたいなーとか思うんですけど、そもそも物語として
成立するか謎ですよね。(BLだと「ホモ百合」という呼び方があるようですが)


とにかく、短編でオリジナルの話が沢山描けるのはすごいなーと思います。

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