2017-08

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【百合漫画・感想】「百合心中」

一迅社から出た東雲水生先生の作品ですが、作者にとっては百合ジャンルとして初めての
オリジナルだったんですね。そして「猫目堂」の設定は高校時代に思いついたとのことで、
学生時代のネタをずっと温めて商業誌でそれを実現した漫画家さんって結構いるんだなーと
しみじみ思ったり。


タイトルを見て、「キマシタワー」と思う人や、「心中...だと...」と思う人がいると
思うのですが、それぞれの話自体も、ラブラブな内容ではなくて、割とシニカルなものに
なっています。

各話にそれぞれ女学生同士の友達やカップルが出てくるのですが、何かの拍子で二人の関係がかけちがって
いくんですね。それで、心が迷った主人公達がたどり着くのが「猫目堂」という不思議な場所になります。
猫目堂に行った後は、二人の間に生まれていた誤解や怒り、いらだちといったマイナスな感情は
徐々に浄化されていきます。


必ずしも百合的にハッピーエンドということにはならず、そもそも百合が当たり前でない世界観
が前提となっています。さらに、学校における女の子同士の友人関係の煩わしさや、好きな子に
彼氏が出来るかもしれない焦燥感といった生々しさも描写されています。
なので、ファンタジーや癒しを求めて読むと消化不良な人も出てくるかと
思います。



そして、全体的に「どちらか一方の独占欲の強さが二人の関係を崩していく」という内容だったように
思います。

一話はシホ、二話は亜子、三話は諒、四話はたまき、五話は壬鶴ですね。シホとたまきは髪がロング
で、たまきは相手との対比で少し女々しい性格にされていたように感じました。
亜子、諒、壬鶴はショートでどちらかというと少年っぽい役割だったかと。
髪の長さで決めるのもあれですが、一応髪の長さや雰囲気、言動や立ち振る舞いなどで
それぞれのコンビの間で役割は明確に書き分けられていたように思います。
男の子役も女の子役も、どちらも独占欲が強い側に描かれていました。割合はほぼ半々ですね。



例えば「Girl Friends」などの作品を見ると、必ずしも「ショートが男役、ロングが女役」
という描写のされ方はしてないですよね。現実のジェンダーなどの問題も、それこそ
グラデーションになっているわけですが、何となく漫画や小説などの創作物となると
どうしても単純化された構図になってしまうことは男女の恋愛、BLなんかでも
そういう傾向はあるかと思います。

なので、個人的には百合漫画の内で、髪の長さや服装などで男役/女役が振り分けられて
いる割合がどの程度なのかということや、「独占欲が強い側」の役割になるのが
どちらの割合が多いのかとか、気になりますねぇ。
まだまだ読んでない百合作品も数多くあるので、なんとも言えませんが。

こういうオムニバス方式の作品だと、作る側は「前書いた話とかぶらないように」ということを
意識しながら、消去法的にキャラクターや物語、設定を選択していくことになると思うんですね。
「受け/受け」同士の話とかも見てみたいなーとか思うんですけど、そもそも物語として
成立するか謎ですよね。(BLだと「ホモ百合」という呼び方があるようですが)


とにかく、短編でオリジナルの話が沢山描けるのはすごいなーと思います。
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